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凡眼には見えず。
真眼を開け。
好機は常に眼前にあり。
(日本マクドナルド創業者・藤田 田)
藤田田氏(日本マクドナルド創業者)は、この言葉を会社の便箋に印字し、毎日眺めていたとか。
「同じ情報を見ていても、凡人の目には見えず、見える人にしか見えないヒントが隠されている。見えない人は何も気づかないけれども、見える眼を持つ人からすれば、チャンスは常に眼の前にある。」
そんな意味の言葉です。経理を雇う場合も同じです。経理を雇った場合に要するコストは人件費だけではありません。
“見えないコスト”として以下の3つが存在するという事実に気づいていますか?
経営者&経営幹部から見れば、経理業務はブラックボックスになりがちです。経理担当者に任せきりで、属人化しているのです。
業務合理化の余地があるにもかかわらず、経理担当者はルーチンに流され、我流で日々の業務を進める結果、労働生産性の低下を招いている。
しかしながら、そんな状況に経営者&経営幹部は気づいていない。そんな状況をよく目にします。つまり、その人にしかわからない状況が標準化できない温床になり、無用なコストを生んでいるのです。
経理担当者が離職した場合、採用コストは膨大になる傾向があります。厚労省の統計データによれば、採用コストの平均相場は約85万円です。
コア業務の人材を採用するのであれば、入社後の成果で採用コストを回収できるかもしれません。しかし、利益を直接的に生まない、バックオフィス業務の採用コストについては、経営努力によって回収も難しいでしょう。
人手不足時代は人を採るのが難しく、もし採れたとしてもコストはかかるのです。どんな人材に対し、採用コストをかけるべきなのか? 経営者&経営幹部には取捨選択が必要なのではないでしょうか。
もし良い人材を採用できたとしても、安心できません。経理業務が長らく属人化していたのであれば、引継ぎや教育指導に膨大な時間を要します。
こうして苦心して引継ぎを行ったにもかかわらず、万一定着せず、短期間での離職に至れば、元の木阿弥になるでしょう。経理というのは、機密性の高い情報を有しますので、離職後の情報漏洩リスクも生じます。
経理という職種は特殊性を有するがゆえに、内製化においては“見えないコスト”も生じやすいのです。
失われた20年”といわれたデフレ時代は、人件費を抑制し、ローコスト・オペレーションを追求しなければなりませんでした。とにかくケチに徹し、経費削減で利益を確保する経営が横行したわけです。
しかし、今日のインフレ時代は違います。賃上げ努力なしに人の採用も定着もありません。絞るだけ絞って数字を作るという経営努力はもはや限界に達しています。
これからは「リーン&ストラテジック」が重要です。これこそコスト概念の時流適応です。「リーン」とは、贅肉がなく、引き締まった筋肉質という意味です。「ストラテジック」とは、戦略的という意味です。
贅肉をそぎ落とし、引き締まった健全な組織体を築き上げ、人材を“人財”に育成し、持続的賃上げ&人時生産性アップを通じ、社員の物心両面の幸福を追求する。バックオフィス業務をアウトソーシングし、コア業務の人財を大切にする経営を目指す。これこそ、人手不足時代の経営戦略の新常識なのです。
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